
砂星ガルドーラ、氷星グラシア、雷星ヴォルザークの三勢力が、地球のドラゴンボールを狙って同時に襲来した。
悟空、ベジータ、悟飯たちは三つの戦場で副官たちと激突するが、サンドレア、フリーゼル、ライゼルの実力は想像以上だった。砂、氷、雷の能力に翻弄される地球の戦士たち。だが、悟空たちはまだ本気を見せていなかった。
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ドラゴンボール外伝 銀河封神伝 第2話|副官たちの実力!砂・氷・雷の戦場で悟空たちが大苦戦
地球のドラゴンボールを狙い、砂星ガルドーラ、氷星グラシア、雷星ヴォルザークの三勢力が同時に襲来した。悟空たちは神殿で状況を確認し、三つのチームに分かれて各地の敵へ向かう。荒野には悟空たち、氷原にはベジ ...
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超サイヤ人、砂嵐を裂く
荒野に吹き荒れる砂嵐の中、悟空の身体は幾度も大地に叩きつけられていた。
サンドレアの砂縛輪は、単なる拘束ではない。砂の輪が絡みついた瞬間、悟空の気の流れが乱される。わずかな遅れ。その一瞬を、サンドレアは決して見逃さなかった。
「どうしました。魔人を倒した戦士とは、この程度ですか」
「へへ……言ってくれんな」
悟空は口元の血を拭った。
その背後では、クリリンとヤムチャがザラメス、ラスカルに苦戦していた。ザラメスの結晶の身体は硬く、ヤムチャの打撃を受けてもほとんど傷つかない。ラスカルは砂に紛れ、死角からクリリンを狙い続ける。
「くそっ、姿が見えねぇ!」
クリリンが気円斬を放つ。
だが、ラスカルは砂煙の中で体勢を変え、紙一重でかわした。
「おっかない技だねぇ。でも当たらなきゃ意味ないよ」
次の瞬間、18号の拳がラスカルの顔面を捉えた。
「じゃあ、これはどう?」
ラスカルの身体が吹き飛ぶ。
だが、彼は空中で砂を蹴り、にやりと笑った。
「いいねぇ。君、ますます気に入ったよ」
一方、ヤムチャはザラメスの拳をかわしながら、細かく打撃を重ねていた。
「硬いだけなら……いつかは崩れる!」
「無駄だ!」
ザラメスの拳が地面を砕く。衝撃波がヤムチャを襲った。
「ぐあっ!」
ヤムチャが吹き飛ぶ。
悟空はその様子を横目で見た。
「みんな、よく粘ってくれてる。なら、オラもそろそろ上げねぇとな」
悟空の周囲の空気が震え始める。
サンドレアの目が細くなった。
「!…これは…まだ本気ではなかったようですね」
「そうだ。こっからが本番だ」
金色の光が荒野を照らす。
悟空の髪が逆立ち、超サイヤ人の気が砂嵐を吹き飛ばした。
「はああああっ!」
爆発する気が砂の渦を裂く。
クリリンが思わず笑った。
「出た……!悟空の超サイヤ人だ!」
悟空は一瞬でサンドレアの前へ移動した。
「今度はこっちから行くぞ!」
拳がサンドレアの頬をかすめる。
サンドレアの表情が初めてわずかに変わった。
悟空の連撃が続く。
砂の足場で軌道を変えるサンドレアに、悟空はさらに速く追いつく。
「なるほど。確かに速くなりましたね」
「速いだけじゃねぇぞ!」
悟空の蹴りがサンドレアの腹に入る。
サンドレアの身体が後方へ飛んだ。
しかし、彼女は空中で砂をまとい、優雅に着地する。
「見事です。ですが、その力も長くは続かない」
「試してみっか?」
悟空は笑った。
だが、その額にはすでに汗が浮かんでいた。
サンドレアは、それを見逃さなかった。
氷原の王子、怒りの猛攻
氷原では、超サイヤ人となったベジータがフリーゼルへ猛攻を仕掛けていた。
拳、蹴り、肘、気弾。
どの攻撃も氷山を砕くほどの威力を持っている。
「どうした! 美しさとやらはどこへ行った!」
ベジータの拳がフリーゼルの氷の仮面をかすめる。
小さな亀裂が走った。
フリーゼルは初めて眉を動かした。
「なるほど。力だけではない。怒りによって、さらに速くなる」
「観察は終わりだ!」
ベジータが両手を前に突き出す。
「ファイナルフラッシュ!」
黄金の光が氷原を飲み込む。
フリーゼルは何重もの凍結反射壁を展開した。
だが、今度の光は逸れない。
「ぬうっ……!」
氷の鏡が一枚、また一枚と砕ける。
フリーゼルの身体が後方へ押し込まれた。
トランクスが目を輝かせる。
「すごい……父さんが押してる!」
悟天も拳を握る。
「ぼくたちも負けてられないよ!」
二人は顔を見合わせる。
「行くぞ、悟天!」
「うん!」
トランクスと悟天は同時に超サイヤ人へ変身した。
小さな身体から金色の気が噴き上がる。
シャベットとグラニタが、その変化に目を細めた。
「へぇ、子どもまで変身するんだ」
「面倒だ」
トランクスは叫んだ。
「子ども扱いするな!」
悟天が続く。
「ぼくたちだって戦える!」
二人の連携は鋭い。
トランクスが正面から攻め、悟天が横から回り込む。子どもらしい勢いの中に、サイヤ人特有の爆発力があった。
シャベットは氷の足場でかわそうとしたが、悟天の拳が肩をかすめる。
「速い……!」
グラニタもトランクスの気弾を受け、わずかに後退した。
「効いた」
トランクスはにっと笑う。
「よし!」
だが、その瞬間、フリーゼルの声が響いた。
「油断です」
氷原全体に冷気が走る。
フリーゼルが両手を広げると、周囲の氷が無数の刃となって空中に浮かんだ。
「氷刃千華」
青白い刃の群れが花びらのように舞う。
ベジータ、トランクス、悟天の三人を同時に襲った。
「くそっ!」
ベジータは気を爆発させて刃を吹き飛ばす。
だが、すべては防ぎきれない。
トランクスと悟天の身体にも細かな傷が走った。
「痛っ!」
「トランクス!」
ベジータの目が怒りで燃える。
「貴様……!」
フリーゼルは冷たく告げた。
「怒りは力になる。ですが、同時に視野を狭める」
氷の刃が、再び空を埋め尽くした。

