戦士たち、三つの地へ向かう

神殿に集まった戦士たちの顔は険しかった。
悟空、悟飯、悟天、ベジータ、トランクス。
ピッコロ、クリリン、18号、ヤムチャ。
天津飯、チャオズ。
そしてデンデ。
悟空は頭をかきながらも、いつになく真剣だった。
「気は三つだ。しかも、どいつもかなり強ぇ」
クリリンが汗を流す。
「おいおい、悟空がかなり強いって言うレベルかよ……つうか、まだ敵と決まったわけじゃ…」
そんなクリリンの希望的観測を間髪入れずピッコロが否定する。
「いや、この禍々しさ…確実に悪意を放っている…到底友好的とは思えない」
ヤムチャは苦笑いを浮かべた。
「こりゃ、久々に楽じゃなさそうだな」
18号は腕を組んで言った。
「楽な相手なら、わざわざ私たちを呼ばないだろ」
ベジータは鼻を鳴らした。
「ふん。三つに分かれているなら、こちらも分かれればいい。カカロット、貴様は好きなところへ行け」
「おう。じゃあ、オラたちは荒野の気を見に行く。クリリン、ヤムチャ、18号、頼めるか?」
クリリンは一瞬だけ不安そうな顔をしたが、すぐに拳を握った。
「ああ。ここで逃げたら、娘に顔向けできないからな」
ヤムチャも笑った。
「俺も行くぜ。こういう時くらい、昔の意地を見せないとな」
18号は静かに言う。
「クリリンの面倒は見てやるよ」
「お、おい18号……」
悟空はにっと笑った。
「よし、チームAはオラ、クリリン、ヤムチャ、18号だ!」
ベジータは腕を組み、トランクスと悟天を見た。
「トランクス、悟天。貴様らは俺と来い」
悟天が目を丸くする。
「えっ、ベジータさんと?」
トランクスは嬉しそうに笑った。
「やった! 父さんと一緒なら楽勝だよ!」
ベジータは鋭く睨む。
「バカめ。楽勝などと思っているなら、真っ先に死ぬぞ」
悟天とトランクスは同時に背筋を伸ばした。
「は、はい!」
悟飯はピッコロを見た。
「ピッコロさん、僕たちは残りの気ですね」
「ああ。雷の気だ。妙な性質をしている。油断するな」
天津飯が前に出る。
「俺も行こう。チャオズ、お前は無理をするな」
チャオズは首を振った。
「天さん、ぼくも行く。足手まといにはならない」
天津飯は少しだけ目を細め、頷いた。
「わかった」
悟飯、ピッコロ、天津飯、チャオズ。
彼らは山岳地帯へ向かうことになった。
デンデは不安げに言う。
「皆さん、気をつけてください。相手の目的はまだわかりませんが、ピッコロさんの言う通り、悪意を感じます…戦闘は避けられないかもしれません」
ピッコロは頷いた。
「デンデ、お前は神殿から奴らの動向を見張ってくれ。何か動きがあれば知らせてくれ」
その時、ブルマから通信が入った。
「ちょっと! 今、世界中のレーダーに変な反応が出てるわよ! 宇宙船みたいなのが三つも落ちてるんだけど、あんたたち何か知ってるの!?」
ベジータが面倒くさそうに返す。
「説明している暇はない。地球に敵が来た。それだけだ」
「それだけだ、じゃないわよ!」
悟空は笑って言った。
「まあまあ…とりあえず会ってみて、相手の話を聞いてみねえと」
「相変わらず甘い奴だ。これだけの敵意に満ちた気を、隠そうともしない奴らだぞ。十中八九敵で間違いない」
不敵な笑みを浮かべるベジータ。
「……わかったわ。気をつけなさいよ、孫くん。ベジータも、無茶しないで」
ベジータは返事をしなかった。
ただ、ほんの少しだけ口元を動かした。
「行くぞ」
こうして、地球の戦士たちは三つの戦場へ飛び立った。
副官たちの実力

「強い反応がこちらに向かって来ている…」
「向こうから来てくれるなら手間が省けるってもんだ」
ほどなくして荒野に到着した悟空たちを、サンドレアは静かに待っていた。
「来ましたね。地球の戦士たち」
悟空は地面に降り立ち、相手の気を探った。
「おめぇら、何しに地球に来たんだ?」
サンドレアは優雅に一礼した。
「ふふ。目的ですか?特に隠す必要もないので、お教えしましょう。
我々の目的は…7つ揃えば、どんな願いも叶うというドラゴンボールの獲得」
一同は驚いた。
「ドラゴンボールが目的だって!?」
クリリンが思わず口に出して反応した。
「(その反応…この星の人間…少なくとも彼らはドラゴンボールの存在を認知しているようですね)
ええ。必要なのです。我らが星に封印されし破壊神バルガルド様を復活させるために」
クリリンが顔を強張らせる。
「破壊神だって……?」
ヤムチャは拳を構えた。
「なんだか物騒な話になってきたな」
ラスカルが笑う。
「物騒? 違う違う。これは戦争だよ」
ザラメスが一歩踏み出した。
「まずは俺がやる。地球人の骨がどれくらい硬いか試してやるぜ!」
悟空は静かに構えた。
「クリリン、ヤムチャ、18号。油断すんな。こいつら、見た目以上に強ぇぞ」
その頃、北の氷原では、ベジータたちがフリーゼルと対峙していた。
ベジータは相手を一目見て、笑みを浮かべる。
「ほう。少しはできるようだな」
フリーゼルは静かに言った。
「あなたがサイヤ人の王子、ベジータですか。お会いできて光栄です」
「!?…(奴らはすでに俺たちの情報を知っているのか)貴様に名を呼ばれる筋合いはない」
トランクスと悟天も構えた。
シャベットは二人を見て笑う。
「かわいい。子どもまで戦うんだ」
悟天がむっとする。
「子どもだからって、なめるなよ!」
トランクスも続く。
「オレたち、強いんだからな!」
フリーゼルは氷の気をまとった。
「では、見せていただきましょう。地球の戦士の力を」
山岳地帯では、悟飯たちがライゼルと向かい合っていた。
悟飯は拳を握りしめる。
「ドラゴンボールが目的って…あなたたちはドラゴンボールを何のために使う気なんですか!」
ライゼルは肩をすくめた。
「決まってるだろ。力を手に入れるためだ!我らが古の破壊神を復活させ、全てを破壊しつくす!!」
ピッコロが鋭く睨む。
「ふん、くだらんな…そんな願いのためにドラゴンボールを使わせるわけにはいかんな」
ライゼルの目が細くなる。
「ククク!威勢がいいな!だが、邪魔をするなら、ここで潰す!!」
天津飯は第三の目を見開いた。
「チャオズ、下がりすぎるな。だが無理に前へ出るな」
「うん、天さん」
ボルテスは豪快に笑い、スパークルは指先に雷を走らせた。
ライゼルはゆっくり構えた。
「さあ、始めようか。地球の戦士が、どれほどのものか見せてもらう」
三つの戦場で、空気が震えた。
砂が舞う。
氷が鳴る。
雷が走る。
そして、悟空たちの新たな戦いが始まろうとしていた。
まとめ
第1話では、魔人ブウとの戦いを終えた平和な地球に、三つの星の軍勢が同時に襲来しました。砂星ガルドーラ、氷星グラシア、雷星ヴォルザーク。それぞれの陣営は、封印された古の破壊神を復活させるため、地球のドラゴンボールを狙っています。
悟空たちは三つのチームに分かれ、それぞれの敵と対峙することになりました。
チームAは悟空・クリリン・ヤムチャ・18号。
チームBはベジータ・トランクス・悟天。
チームCは悟飯・ピッコロ・天津飯・チャオズ。
次回はいよいよ、三方面での激戦が本格的に始まります。副官サンドレア、フリーゼル、ライゼルの実力が明らかになり、悟空たちは想像以上の苦戦を強いられることになります。
■次回
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ドラゴンボール外伝 銀河封神伝 第2話|副官たちの実力!砂・氷・雷の戦場で悟空たちが大苦戦
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■ドラゴンボール外伝 銀河封神伝まとめ


