魔物が強くなりすぎた世界 第6話

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魔物が強くなりすぎた世界

魔物が強くなりすぎた世界 第6話

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魔物が強くなりすぎた世界 第6話

「ふーむ・・・これはヤバいかもだな」

 

ルエルナは溜め息混じりに呟いた。

 

「ハッキリ言って、君、まるでセンスがない・・・」

「んなもん今更判りきってんだよ!でもやるしかないだろ!」

 

オルマの切り離し・・・ここまで難しいなんて・・・!!

 

「・・・普通、オルマを使える時点で、センスがあるんだよ。

 だから他の応用も、割とスムーズにできるわけ。

 でも君の場合、センスがないから、どの工程においても習得にやたら時間がかかる。

 

 そもそもセンスのない人に教えた事とかもないからなぁ・・・

 どうするべきか・・・」

 

「なぁ・・・考えたんだけどさ、俺素手で戦うよ」

「はぁ?」

 

「いや、俺の体自体は何とか強化できるわけじゃん。

 剣とか武器は仕方ないにしても、防具ならさ、布の服とかならすぐ代えも効くし。

 オルマで強化した拳で戦えばどうにかならないかな」

 

「なるほど・・・考えもしなかったな。

 確かに君の言う方法なら、問題ない気もする・・・

 いや、まぁ細かい問題は沢山あるか。

 

 でも、このまま修行に時間を費やすよりかはいいのかもしれないな。

 よし、じゃあ一つ試してみようかな。

 闇雲に修行するより遥かにリターンの大きな試しを思いついた」

 

そういうとルエルナは俺の前で構えた。

 

「ハッ!!」

 

瞬間、ルエルナの右手からオルマの剣が出現した。

 

「すげぇ・・・」

「ここまで剣っぽさはなくてもいい・・・っていうかどうせ無理だと思うけど、

 手に集めたオルマを棒状に伸ばすイメージでやってみて」

 

(オルマ自体を武器化する方法は、武器を強化するよりも大量のオルマを消費するから本来使う事はないんだけど、

 センスのないライルじゃ、この方法で武器を作るしかない。

 仮に剣くらいの長さを維持できるなら、それで剣士として戦える)

 

「ぐぬぬ・・・伸びろ・・・く・・・」

「・・・はは・・・全然ダメか。OKOK・・・(オルマに関してはセンスゼロだな)」

 

・・・・・

・・・

 

「と、いうわけなんですリーナさん」

 

ルエルナはこれ以上修行を続けても無理だということで、

俺が武道家として拳で戦うことを提案しに先生の家にやってきたわけだ。

 

「はぁ・・・やはりダメだったか。

 確かに、この先1年、2年修行して、モノに出来るのかも判らないからな。

 ライルがそれでいいなら、もうそれで突き進むしかないな」

 

「じゃあ、OKってことでいいですか?明日早速旅立ちます!」

 

「落ち着けルエルナ。

 本当に大丈夫なのかどうか、近場にある深い森で試そう。

 あそこは魔物が結構ウジャウジャいるみたいだからな。

 

 明日の朝から、明後日の朝まで二人で丸一日過ごし、

 無事生きて帰ってこれば合格としよう」

 

「それって、私が手助けしてもOKってことですか?」

「あぁ。森の魔物がどのくらいのレベルか知らないけど、

 流石にコイツ一人じゃ厳しいだろうからね」

 

1年前にゴブリン相手にまるで歯が立たなかった俺が、あの森の奥で1日過ごす・・・

オルマがあるとは言え、すげぇ緊張するな。

 

「もしもーし。大丈夫?びびってる?」

「そりゃビビるだろ」

 

「大丈夫だって。私がついてるし、それに自分を信じなさいな」

こうして明日の朝、森に出向く事になった俺とルエルナ。

今の自分が外の敵に対し、どれくらい通用するのか・・・

かなり不安ではあるが、ここでビビってても始まらないか。

 

覚悟を決めるしかねぇ!!

 

・・・・

・・

 

翌朝・・・

 

「さて準備は出来たかい?」

「あぁ!やってやるぜ」

 

結局オルマを前提とした身軽な武道着・・・それにゴブリンの剣を一応持っていくことにした。

 

「まぁ・・・ルエルナがついてるから大丈夫だとは思うが、

 万が一ヤバいと思った時は逃げな。

 いいね」

 

「俺もこんなところで死ぬつもりはサラサラないっすよ。

 危なくなったら躊躇なく逃げるさ」

「二人とも心配しすぎですって。この私がついてるんだから万が一なんてないよ」

 

フラグを立てるんじゃないよ!

 

「じゃあ、言ってきます先生。師匠にもよろしく」

「あぁ。二人とも気をつけるんだよ」

 

こうして俺とルエルナは街から出ると共に、結界の外に出た。

 

「ふぅ・・・なんだかんだ、やっぱり外は緊張するな」

「そうだライル。森まで君はオルマ使うの禁止ね」

 

は?

 

「前にも言ったと思うけど、君の今の腕なら、オルマなしでも十分魔物とやれるよ。

 実際試してみればいい」

「試すって・・・!!」

 

気付けば周りにゴブリンが・・・!

 

「さてと、お手並み拝見」


 


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