【ネタバレ】弱虫ペダル RIDE.478 あの冬の出来事【漫画感想】




■弱虫ペダル
RIDE.478 あの冬の出来事

「今、明かされる手嶋と葦木場の別れ・・・

 

■前回のレビュー

■弱虫ペダル

山岳ラインまで残り100m!!

両者一歩も引かないギリギリのせめぎ合い!!

これはどちらが勝ってもおかしくない・・・!

 

しかし、そうなると有利なのは葦木場かもしれないな・・・

ゴール手前の最終局面、自転車を前に押し出す勝負において、手足の長い葦木場が圧倒的に有利・・・

 

互角じゃだめなんだな・・・一歩先を行かねば勝ちはないぞ・・・手嶋純太!

 

・・・・・

・・・

 

勝負の最中、葦木場は不思議な気持ちで走っていた。

手嶋とはチームが別だというのに、妙な一体感を感じる・・・

中学でバラバラになり、別々の3年間を歩んできたにも関わらず、

今、この瞬間・・・葦木場は高校もずっと一緒に同じチームで走ってきたかのような感覚にとらわれていた。

 

これはレースなのに・・・

二人の顔には、不思議と笑みが浮かぶ。

 

ゲートはすでに目前・・・

この直線の先に、二人の目指すゴールがある。

 

そんな中、葦木場がずっと気になっていた過去が明かされる・・・

 

・・・・・・

・・・・

 

二人が中学三年生の最後の冬・・・

手嶋は突然ロードを辞めると言い出した。

 

葦木場と仲直りをし、二人でロードを再開し、最後のレースが終わってからの出来事だった。

手嶋がロードを辞めるというのは、同じチームの東戸から聞かされた。

 

どうやら中二時代の今泉に負け、43位という結果を鑑みての決断のようだな・・・

 

葦木場と東戸は、必死に手嶋を説得した。

 

「おまえはやめるなよ!好きなんだろ自転車!」

「ふ・・・二人で天下とろうって約束したじゃないか!」

「げ、その話?もうそんなに広まってんの?」

 

手嶋は笑顔で「本当だよ。その話」と語った。

 

「優勝できなきゃさ、意味ないだろ?ロードは。

 好きと勝つは、どうやら違う」

 

手嶋は、最後のレースの前に、相応の努力を重ねてきた。

もちろん勝つつもりでだ。

 

しかし、結果は・・・

 

「オレには才能がなかったってワケだ。そういうワケだ」

 

手嶋がこの結論に辿り着くには簡単じゃなかったはずだ。

苦しんで・・・苦しんで出した結論・・・まるで自分に言い聞かせるように吐き捨てる・・・

 

(純ちゃん・・・

 ちがう!やめちゃダメだ純ちゃんは!)

 

「ダメだよ純ちゃん!自転車は気持ちが大事だっていつも言ってるじゃないか!

 自転車はどんな時も楽しいってオレに教えてくれたの純ちゃんじゃないか!」

 

「その気持ちってのがさ・・・悪い・・・な葦木場、折れちまったんだ」

 

努力して努力して・・・

それでも結果を出せないからこそ辛いし、心が折れてしまったんだろうなぁ・・・

 

手嶋は自分にはカラオケの才能があるからと、高校ではカラオケ部を新設するといって、去っていった。

 

「・・・心配ありがとな」

 

葦木場と東戸は、それ以上かける言葉が見つからなかった・・・

 

・・・・・

・・・

 

「はあ!!はああああああ!!

 ちがう!!ちがうんだ!はあ!!

 カラオケ部なんて絶対本気じゃない!ふさわしくない!!」

 

葦木場は、自身が去年の秋に手嶋に救われた事を忘れてはいなかった。

今度は自分が助ける番だと、意気込む葦木場。


 


葦木場は、一緒にサイクリングして自転車の楽しさを再確認させる事を思い立つ。

しかし、二人は三年生・・・受験生である。

もう12月だし、そもそも誘う口実が見当たらない。

 

そんな中、思いついたのが正月の初詣に自転車で遠くの神社に合格祈願をしに行こうというものだった。

これならば手嶋も断らないだろう。

 

・・・・

・・・

 

先の事を考え、笑みを浮かべて家族と食事を摂る葦木場。

そんな中、母から衝撃の告白をされる・・・

 

「母さん、お正月はどこもいかないでしょ」

「・・・・・・・あ」

 

「?」

「ごめんね。また級なんだけど、昨日お父さんに会社から辞令が出てね、

 12月いっぱいまでに、神奈川に引越しよ」

 

(え?)

 

「ごめんね。受験なのにね。

 今から神奈川の高校願書とりよせなくちゃ。

 お正月は向こうで過ごす事になるわ」

 

(え?)

 

あまりの衝撃だった。

衝撃が強すぎて・・・葦木場の思考は停止した。

 

(なんで?じゃあ・・・”お正月”は・・・!?)

 

・・・・・・

・・・

 

葦木場は何も出来なかった。

どうすればいいのか・・・考えても分からなかった。

 

何も出来ぬまま日々は過ぎ・・・終業式・・・

明日から冬休みを迎える・・・

 

最後のHRが終わると教室を飛び出した葦木場。

玄関先で手嶋を見つける。

 

「純ちゃん!いた!よかった・・・」

「どした葦木場ー」

 

「今までいろいろありがとう!!」

 

手嶋はきょとんとしている。

当然といえば当然か・・・

 

「?何だよ、卒業式じゃねーんだぜ?今生の別れかよ。

 まだ3学期あるよ」

 

「いろいろ・・・オレ、何もできなくてごめん」

「へ?」

 

「なのに、やってもらってばっかりで・・・」

「何のことだよ、おまえはスゴいヤツだ。気にすんな。自信もてよ」

 

「最後に握手をしよう」

 

そういって手を伸ばす葦木場。

まさか・・・何も告げる気はないのか・・・

 

「は?最後?」

「いいから」

 

葦木場は差し出された手嶋の手を両手で包み込んだ。

 

「?・・・なんかのまじないか?」

「うん。じゃあ」

 

そう言って葦木場駆け出した。

 

これ以上手嶋に心配をかけたくない・・・

その思いから、葦木場は引っ越す事を言わなかった。

 

それが自分の中での強くある証だったようだ。

 

引越しの度に、たくさんの別れをする。

葦木場はこれまで幾度となく別れの度に涙を流し、その度に悲しい気持ちになっていた。

それ故に、涙の別れはもう辞めよう・・・そう前の引越しの時に決意していた。

 

だけど・・・

この時ばかりは、溢れ出る涙を止める事は出来なかった。

 

今までの思い出が次々と蘇り、ぬぐってもぬぐっても、とめどなく溢れ出る涙を止める事は出来なかった。

 

・・・・・

・・・

 

葦木場が神奈川に引越し・・・

そこで気づいたのが、部活の連絡網をなくしていた事だった。

手嶋とは一度も同じクラスになったことがなく、電話番号がわからなくなってしまった・・・

 

新居についたら手紙を書こうとも思っていた。

しかし、いずれも叶う事はなかった。

 

(・・・・・・・何やってるんだろう・・・オレ)

 

落ち込む葦木場の目に入って来たのは自転車だった。

手嶋は自転車を辞めるとは言ってたけど・・・

もしかしたら・・・もしかしたらこの先、自転車を続けていたら、どこかで手嶋に会えるかもしれない・・・

 

その思いもあり、葦木場は自転車を続けた。

そして、その2年後・・・

千葉で行われた峰ヶ山ヒルクライムで、二人は再会することとなった。

 

次回に続く!!


 

 

■前回

 

■次回

 

■弱虫ペダル

■おすすめ記事



新着記事まとめ

サイト内検索はこちら

サイト内検索

■ピックアップ記事

オリジナル作品多数!Amazonプライムビデオ