■刃牙道
第171話「嘘つき」
「まさかここで・・・!?」
■前回のレビュー
■刃牙道
武蔵の前に立ちはだかる刃牙・・・
「それ・・・抜いたらよォ・・・
ブチ殺すぞてめぇ」
武蔵に凄みを利かせる刃牙・・・
「ん。んん~~~~~~~~?
抜いては駄目か。少年(ボン)」
「これ以上斬ろうってのかよ」
「斬らねば決着が付かん」
「もう決着だ」
「少年(ぼん)、これは決着とは言わん」
「宮本武蔵さん。サムライの誰もが刀を差していたアンタの時代とは違う。
現世(ここ)じゃ決着なんだよォッッ!!」
刃牙の怒号にビビるギャラリー。
「ありがとよ刃牙」
満身創痍の花山薫が刃牙に背を向けたまま呟いた。
そんな花山薫の背後に立つ刃牙。
膝を折り、姿勢を低くする。
「立派でした。花山さん。
どうかもう、倒れちゃってください」
烈海王を失い・・・これ以上、不必要に犠牲を出したくない・・・って気持ちも少なからずあるんかな。
微笑みを浮かべる花山薫。
ここに来て、刃牙の存在に気づき始めるギャラリー。
あの親子喧嘩いらい、ちょっとした有名人だからな・・・
「・・・なァ・・・・・・・刃牙・・・・・・
『侠客立ち』まだ立ってるか・・・・・?」
これを聞いた刃牙は、マジマジと、花山の背中を見る。
「花山さん。
誰がどー見たって立ってるさ。
ビフォーアフター。
以前(まえ)より、ずっと立派な『侠客立ち』だ」
「今夜はよォ・・・・・・・」
嘘つきばかりだ・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
意識を失う花山薫。
すでに限界だったか・・・ッッ!!
瞬間!!
内海が立ち上がり・・・
「集合ォ!!!」
内海が集合の合図をした瞬間!!
武蔵・刃牙・花山・内海を取り囲むように100人近くの警察官がドッと沸いた。
驚くギャラリーたち。
これには刃牙も面をくらう。
「花山さんをただちに搬送しろッッ!
絶対に死なせるなッッ!!」
『はい!!!』
・・・・・
・・・
『俺が英雄』
花山薫を死なせるな。
侠客(おとこ)花山。
マッハの迅速(はや)さで『車中の人』となる。
「いいのか、行かなくて」
刃牙に訪ねる内海。
「さすが花山さん。こんなにも・・・」
先ほどまで花山が座していた地面に目を向けると・・・
そこには血の海が広がっていた。
常人ならば完全に致死量の血液が流れ出ている・・・
刃牙は、視線を背後の武蔵に移し、歩み寄る。
「アンタが流れさせた」
ニィ・・・!
「くるか!」
嬉しそうな宮本武蔵。
「ブチのめして勝つんじゃない・・・
この世から葬り去るんだ」
刃牙よ・・・相変わらずデケェこというな。
そこまで言うからには勝算があるんだろうな!?
次回に続く!!
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