■僕のヒーローアカデミア
第33話「知れ!!昔の話」
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職場体験の1週間を終え、出久はグラントリノに挨拶していた。
出久にとってこの一週間は実に有意義なものだったろうが、まだまだ力の調整は完璧ではないようだ。
グラントリノがオールマイトを育成し、実力のあるヒーローにも関わらず、その知名度の低さに疑問を持つ出久。
どうやら、元々ヒーローとして活動する気はなく、資格として必要だったからヒーローになったみたいだ。
詳しくはオールマイトから聞くように・・・との事だった。
出久は次代の平和の象徴・・・”デク”としてグラントリノからも期待を寄せられる。
・・・・・
・・・
久々のクラスメイトの顔合わせ。
皆それぞれ職場体験を経て成長しているのかな。
出久・飯田・轟の三人はヒーロー殺しと一戦構えたとはいえ、エンデヴァーに助けられたという事になっているため、本当の事は語れない。
一方で、上鳴はステインの動画を見て、ヴィランとはいえ彼の信念に心打たれるものがあったと語る。
飯田のいる前で・・・と、皆に注意されるが、飯田も奴の信念は認めた上で、だがそれでも許されるべき人間ではないという。
飯田はすっかり調子を取り戻したようだな・・・
一安心の出久。
・・・・
・・
そして久々のオールマイトの授業は、工業地帯を想定とした救助訓練!
5人一組で一斉にスタートし、救難信号を出すオールマイトの元にいち早く辿り着けば勝ち!
瀬呂・芦戸・出久・飯田・尾白の5人で競い合う。
他の生徒たちは誰が勝つかを予想する中・・・
出久の評価は今一つ・・・
だが、救助訓練が始まると、その評価は一変する!
1位予想の瀬呂を上回る機動性を見せる出久!
5%フルカウル!!
出久にとって、うってつけの修行の場!
皆出久の動きに驚きを隠せない!
しかも、この動きは爆豪のそれ!
爆豪は出久の成長に焦りを感じる。
このまま出久がトップでオールマイトに辿り着くかと思われたのだが・・・
出久が着地したパイプで足をとられ、落下w
ちょっとした油断が命取りw
結局、予想通り瀬呂が1番になったようだ。
しかし、オールマイトは出久の確かな成長を評価!
そして、この後二人で話をするとのこと・・・一体どんな話をするのか。
授業を終え、更衣室で着がえる男子たちw
そんな中、峰田が壁に穴を発見w
隣の女子更衣室の・・・いわゆる覗き穴のようだw
大興奮の峰田は覗き穴に目をやるも、耳郎のイヤホンジャックに目を突き刺され一発アウトw
ざまぁな感じにw
・・・・・
・・・
そしていよいよ、オールマイトから話を聞く出久・・・。
ワン・フォー・オールについての話・・・
出久がステインに血を舐められた事の話をして、自身がどうワン・フォー・オールを受け継いだのかを思い出す。
オールマイトからワン・フォー・オールを受け継いだ時、彼の髪の毛を飲み込んだ。
そう・・・ワン・フォー・オールはDNAを取り入れる事で譲渡されるのだ。
急に焦りだす出久だったが、オールマイトは安心しろという。
ワン・フォー・オールは譲渡したいと思わなければ、与える事はできないようだ。
つまり無理矢理個性を奪う事は出来ないのだ。
逆に言えば無理矢理渡すことは可能らしい。
ここで巨悪とワン・フォー・オールの話に。
元よりワン・フォー・オールは一つの個性から派生した個性という。
その名は『オール・フォー・ワン』・・・
他者から個性を奪い、己がモノにし、そしてそれを他者に与える事ができる個性。
事の始まりは、まだ超常に対し社会が変化に対応しきれていない頃の話。
超常が生まれ人間という規格が崩れ去り、法は意味を失った。
文明が歩みを止め、世界は荒廃した。
そんな混沌とした世界で、いち早く人々をまとめ上げた男がいた。
その男は他者から個性を奪い、圧倒的な力によって、その勢力を拡大していった。
計画的に人を動かし、思うままに悪行を繰り返す・・・
瞬く間に悪の支配者として日本に君臨した。
出久もこの話は知っていたようだが、あくまでネットで語られる創作の類だと思っていたようだ。
なんせ歴史に名は刻まれていないこと。
オールマイトいわく裏稼業の所業を教科書などには載せられないとのこと。
力を持っていると、人は使える場を求める・・・か。
支配者は個性を他者に与える事で信頼を得ていた。
あるいは個性を与える事で他者を屈服させていた。
しかし、与えられる方が個性の負荷に耐えられず、廃人のようになったケースもあったようだ・・・脳無のように・・・
与えられた個性が、元ある個性とまじりあうケースもあったそうだ。
そんな支配者の男には無個性の弟がいたそうだ。
弟は体も小さく、ひ弱だったが正義感の強い男だったようだ。
兄の所業に心を痛め、抗い続ける男だった。
そんな弟に、兄は『力をストックする』という個性を無理矢理与えた。
理由については、優しさからなのか、屈服させるためなのかは解らない・・・
そんな弟は、無個性だと思われていたが・・・
実は個性を持っていたのだ・・・自身も周りも気づきようのない個性・・・
個性を与えるだけという意味のない個性を・・・!!
力をストックする個性と、与える個性が混ざり合った結果・・・!!
ワン・フォー・オールのオリジンが誕生した・・・というわけだ。
そして話は続く・・・
ワン・フォー・オールの産みの親であるオール・フォー・ワン・・・
そしてその個性を持つ悪の支配者は・・・健在であるという事実!!
個性を奪う中で寿命を操作する、もしくは若返るなどの個性を手にすれば、
生き続ける事も可能・・・!!
ワン・フォー・オールは力を蓄えながら受け継がれ、オールマイトの代で大きな傷の代償を払いながらも、オール・フォー・ワンを倒したはずだった・・・
しかし、奴は生き延びていた・・・
現在はヴィラン連合のブレーンとして再び動き出しているのだ。
死柄木弔が”先生”と呼ぶ存在こそがオール・フォー・ワン・・・!!
出久はいつか、その男と戦う日がくるとオールマイトは言う。
出久はオールマイトが傍にいてくれれば、出来る気がすると、心強い事を言ってくれた。
しかし・・・違うのだ。
オールマイトは言わなければ・・・と思いながらも、結局言うことはできなかった。
自身が出久と共に歩める時間は、残りわずかな事を・・・
・・・・・
・・・
そして、雄英は夏休みに突入する。
しかし、ヒーロー科の面々が丸々1ヶ月休めるはずもなく!
林間合宿をやるようだ!
まずは期末テストで合格点に達しなければならないようだw
補習地獄を味わいたくなければ、頑張れって事だな!
次回に続く!!
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