■刃牙道
第159話「闇」
「開戦・・・ッッ!」
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新宿の路上で出会った宮本武蔵と花山薫・・・
道行く人は、この異様な二人を注目せずにはいられない・・・!!
花山はゆっくりとメガネを外すと、羽織っていたコートを脱ぎ捨てた。
フンドシに腹にはサラシ・・・
足は草履・・・
背中には侠客立ちの刺青・・・
息を飲むギャラリー。
警察も見守る中・・・戦いは幕を開けようとしている。
花山を見た武蔵は、ニィ・・・と不敵な笑みを浮かべる・・・!!
花山薫は武蔵を見て考えていた・・・
「・・・」
「い~い貌だァ・・・」
侍(もののふ)の背後が
何故『闇』なのか・・・・・?
花山薫は、数m先に立つ武蔵を前に、闇を感じ取っていた。
背後に広がる、底なしの闇・・・
頭上を見上げれば、底なしの高さ・・・
足元に目をやれば、底なしの低さ・・・
そして、底なしの奥行き・・・
底なしの・・・・広がり・・・
そのくせ踏み出せば・・・
高くも低くも広くもない、閉ざされた『闇』かも知れないのだ。
『闇』から現れるのは『豪剣』か!?
毒針か!?爆薬か!?
花山は首を一つ鳴らして、草履を脱いだ。
広く開脚し、両拳を高く広げた、その姿勢は・・・
相手の反撃など、まるで考慮しない・・・
武術や、格闘協議というより・・・
「ん~~~~~~~~~?」
花山の”ソレ”を見て・・・武蔵は不思議そうだ。
確かに、今だかつて、見たことのない構えだろう。
『砲丸投げ』
『槍投げ』
『円盤・・・』
投擲の姿勢を思わせる”ソレ”
刹那!!
刹那の躊躇いもなく、花山薫は闇へと踏み入った・・・!!
要するに全力の大振りパンチ!!
武蔵に果たして通用するのか!?
次回に続く!!
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