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今回は、放課後に学校に残って仕事をしていた、とある美人教師のお話。
デ、デカイ(((( ;゚д゚)))
テストの採点が一段落つき、ふと校庭に目をやる彼女・・・
そこにはボロボロの学生服を着た少年が、ガラガラとライン引きで校庭に線を引いているではないか。
教師は注意をするため、校庭に向かったのだが・・・
すでに少年の姿はなく・・・
校庭に引かれた白線だけが残っていた。
その白線は、あろうことか校舎内に続いているようだ。
日も落ち始め、暗がりの校舎内・・・
奥の方まで白線は続いているようだった。
白線を辿り、校舎内を進む彼女・・・
白線は一階から階段を上がり、二階まで続いているようだった。
校舎内に響き渡るライン引きのタイヤの音が不気味さを強調していた。
先生は急いで階段を上り、二階へ向かう。
すると、丁度角を曲がるライン引きの少年の姿が見えた。
「待ちなさい!・・・あぁ・・・!」
わずかなタイミングで少年は3階へ向かってしまう・・・
「もう・・・」
先生は少年を追って三階へ続く階段を上っていく。
それにしても美人かつパイオツカイデーな先生だ(((( ;゚д゚)))
ちゃっかり胸チラサービスまでしてくれるとは・・・
それより少年だ。
先生は屋上の扉を開ける音を耳にすると、徐々に嫌な予感がしてきた。
そして先生はついに屋上の扉までやってきたのだが・・・
少年の姿はなく、白線だけが扉の向こうまで続いているようだ・・・
”ここを開けてはならない”
心の声が、そう叫びながらも・・・
彼女は扉を開けてしまう。
恐る恐る屋上の扉を開ける先生・・・
そこに少年の姿はなく、ただただ白線が真っ直ぐ・・・突き当たりの柵まで続いていた。
「どういうこと・・・?」
先生は嫌な予感を感じざるを得なかった。
だが確認しなければ・・・
先生は柵に手をかけ、真下を覗き込んだ。
すると、どうだ。
真下には少年の姿はなく、代わりに白い粉が、ぶち撒かれているではないか。
この飛び散り方は、何かに包まれた状態の粉が地面に叩きつけられたような痕だな・・・
「あの子・・・一体どこに・・・」
「!!?」
彼女が振り返ると、白線が、まるで導火線のように、こちらに来るにつれ黒くなっているではないか!
恐怖におののく先生!
今すぐに逃げたいだろうが、身がすくんで動けない!
「なんなの・・・これ・・・!」
やがて、階段からは屋上に向かってくる複数の足音が聞こえてきた。
確実に一人ではない・・・大勢の足音だ。
「誰・・・誰なの!?」
逃げ場のないこの状況・・・
柵を背に、ただただ恐怖するしかなかった。
「あぁ・・・あああ・・・・」
恐怖に青ざめる先生。
彼女は見てしまったのだ。
扉を開け、こちらにやってくる黒い影を!!
しかも一体や二体ではない。
足音が示していた通り、大勢の黒い影がやってくる!!
「いやっ!!こないで・・・!」
彼女は確信した・・・
あの白線は、屋上に導くために引かれたものだと・・・
恐怖に慄きながら、ふと視線を扉に移すと・・・
そこには校庭でみた少年の姿が・・・
「あの子・・・!!」
ドッ!!
ドッ!!ドッ!!!ドッ!!
ドッ!!
黒い影は屋上から身を投げた。
そして彼女もまた・・・道連れに・・・
一体少年は何者なのか・・・
あの黒い影を導き、裁いていたのか?
先生は偶然にも異界と波長が合ってしまい・・・
今回巻き込まれてしまったのか・・・
美人でカイデーの先生が、こんな形で命を落とすとは・・・
実に悔やまれるな・・・
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