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今回のお話は、とある百貨店が舞台のようだ。
久々の休みに美人の妻と買い物・・・か。
それにしても、妻に比べて旦那ダサすぎねぇ!?
女が、どっちがいい?と聞いてくるときは、大概すでに決まっている。
女の買い物はイチイチめんどくせぇと心の中で思いつつ・・・
そんな中、会社の同僚からメールが届いた。
『今日、飲みに行こうぜ!』
旦那はわざわざトイレに行って、メールを確認する。
それにしても暗いトイレだ・・・百貨店で今時こんな暗いトイレあるのかw
再びメールを確認。
『何時くらいになりそう?』
と来てた。
ここでふと、あることに気づいた。
シャツの肘のあたりに墨のような汚れがついている。
辺りをよく見ると、個室の壁にはびっしりと、御経のようなものが書かれている・・・
これはやべぇな・・・(((( ;゚д゚)))
気持ち悪いと思いつつも、個室から出ない男!
しかも、何を思ったのか、文字に触れる・・・
すると、簡単に文字が消えるではないか・・・
水性マジックかよ!
そんな中、妻からメールが・・・
『何階のトイレ?』
メールを確認した瞬間・・・誰かがトイレに入ってくる音がした。
足音から察するに、しばらくトイレをうろうろと歩き回っているようだった。
男性の入った個室の足元から、わずかに向こう側が見えるのだが・・・
トイレに入ってきた何者かは、個室を通り過ぎては、戻ってきて・・・を繰り返すばかり。
もうすでに怖いんだが
足音は、ひたすらいったりきたりを繰り返す。
どうやらこれは一人ではないようだ。
沢山の人の気配を感じている男性・・・
ますますヤバイじゃねぇか(((( ;゚д゚)))
トイレの中に響き渡る無数の足音・・・
次第にその音は大きくなり、地鳴りのように個室の薄い壁を揺らす・・・
こうなってしまっては、トイレからは出られない。
男はトイレで息をころしつつ・・・ガタガタと震えていた。
すると!!
妻・真由美からの着信だ。
幸いバイブ設定のようだが・・・そのバイブ音で足音はピタリとやんだ。
まるで何かの存在に気づいたかのように・・・
壁のお経が消え堕ちていく・・・
恐怖で縮こまる男・・・
気づけばドアの前には数人の人影が見えていた・・・
どこからか感じる、じっとりとまとわりつくような視線・・・
男はゆっくりと視線を上げていく・・・
そして、見てはならぬものを見てしまう。
恐怖からか、視線をそらしたいと思う反面、確認せねばいられなかったのだ。
トイレの天井から覗き込む複数の顔・・・
彼らは男をじっと見つめていた・・・
ヒェ・・・・!!
彼らが何者で・・・
その後、男がどうなったのかは知る由も無い・・・
おしまい!!
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