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第131話「さらば強者たちよ」
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豊瀬のマッチポイント!
そんな中、まさかのジャンプミスをした下平だったが、松方はもう一度下平が跳べるだけの時間を稼ぐ!
軟体セッター倉光ばりに、体を仰け反らせ、トスの時間を遅らせる!
下平は、松方の気持ちを汲み取り、次こそは絶対に決めると決意する!!
そして!!
松方から上がるトスッ!!
下平は見事にスパイクを放った!!
しかしそれに飛びつく男!ドラゴンリベロ三河だ!!
「上げろ三河!!」
思わず叫ぶ桐城の監督!!
バァァンッ!!
無情にも・・・下平の放ったスパイクは、桐城コートに突き刺さった。
飛びついた三河・・・わずかに届かずッ!!
その瞬間、豊瀬の全国行きが決まった。
うれし涙を浮かべながら、限界トスで倒れ込んだ松方に手を差し伸べる下平。
そしてそんな二人に駆け寄る豊瀬メンバー達!
29対27・・・豊瀬が2セット連取で勝利を収めた。
「決まったぁぁああああ!!全国だあああああ!!」
喜ぶ勝者あれば、泣く敗者あり・・・。
「うわあああああああああああああぁん」
人前で泣きそうもない男・倉光が声を上げて泣き出した。
連鎖するように桐城のメンバーは泣き崩れる。
(勝ちたかった・・・
俺たちのバレーを貫いて全国に行って、先生に恩返しがしたかった・・・)
・・・・・
・・・
その後、両校は中央に集まり、礼をし、互いに握手しあった。
「やっぱり三河君はすごかったよ。
自分では研鑽を積んできたつもりだったんだ。
けど、たくさん拾われた」
「へっ!勝った奴に言われてもイヤミにしか聞こえねーよ!
・・・ワリぃ、こんなこと言うつもりじゃなかったんだが」
そんな中、リベロの金田が声をかけてきた。
「ライバル」
と自分と三河をさして言う。
「ああ。そうだな。
俺たちはライバルだ。今日は負けたけど、これで終わりじゃない。
俺たちの戦いはこれからも続いていくんだよな。
次は負けねぇ!!」
と、笑顔で語った三河。
そしてキャプテン同士、誓いを立てていた。
「約束するよ。堂山。
駿天堂を倒して東京1位で全国に行って、必ず日本一になって帰ってくるからな」
泣きむせぶ鯨川に、勝利を誓う野々原。
豊瀬の快進撃は続くのか!?
次は駿天堂が相手か・・・!!
次回に続く・・・!!
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