■ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない
第33話「7月15日(木) その3」
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7月15日(木) 13時20分・・・
杜王グランドホテルに向かおうとするエニグマの男。
そこには承太郎やジョセフ、透明の赤ん坊もいる。
そんな中、『杜王グランドホテルには行かせない』という囁き声と共に、男の乗るタクシーを足跡が追ってきている!!
これは噴上裕也のスタンド、ハイウェイスターだ!
60km未満で走っていると何処までも追いかけてくる!!
「仗助の野郎・・・気取りやがってぇぇ!!
これがもし・・・紙にされたのがもし!
バカだけどよぉ・・・俺をいつも元気付けてくれる、あの女共だと思うとよぉ!!
あの女共の誰かだったらだと思うと・・・!!」
「てめぇ!!俺だってそうしたぜ!!」
熱い男!!噴上裕也吠える!!
「てめぇや吉良吉影をこの街で生かしておくのはかっこ悪いことだぜ!!よこせ康一を!!」
タクシーにしがみつくハイウェイスター!
「お前が今やってる事は賢い行いではない。
お前、この僕と戦うっていうんだな?吉良のオヤジを敵に回すっていうんだな?
いいだろう!!」
ハイウェイスターを追う噴上裕也。
すると程なくしてタクシーが止まった。
まだホテルには到着していないにも関わらずだ。
タクシーの前に到着した噴上は用心深くタクシーを観察する。
車内に人はいないが、噴上の鼻は、まだ誰もタクシーを降りていない事を見抜いていた。
「奴の匂いは車の中からプンプン臭ってくる。
しかし、奴はどこだ!?何処に隠れてやがる!?」
車内を良く見ると、後部座席に紙が折りたたまれている。
その紙からは仗助と康一の匂いがするようだ。
ハイウェイスターはドアに手をかけた。
「待て!ハイウェイスター!まだドアを開けるな!
野郎・・・なめやがって!!また罠ってわけか!!
誘ってるっつーわけか!!いいだろう!!受けて立つぜ!!
やるっつったんだからよぉ!!」
(奴の狙いは俺の恐怖心だ・・・どうやってビビらせるつもりなのか・・・
それをみつけるんだ)
(な、なんだ?このドアに挟まってる紙は!?)
スンスン・・・
!!・・・
「舐めやがって・・・!この匂いは!!この紙が罠だな!!
わかったぞ!どんな罠か!!ドアを開けるぞ・・・ハイウェイスター!」
噴上がドアを開けた瞬間、挟まっていた紙は広がりながら落下!
すると中から炎が巻き起こる!!
この炎をハイウェイスターは回し受けでかき消した!!
独歩かよ!!
「炎まで紙に出来るとはなぁ・・・
だが罠は見破ったぞ!仗助!康一!助けだしてやっからよぉ!
しかし・・・仗助と康一の他になにか・・・別の匂いもするぞ?」
噴紙は車内に置かれた紙に手を伸ばす。
パシッと触れて安全を確認。
更に慎重に紙を観察。
「こいつもうっかり開けるのはまずそうだ・・・」
スンスン!
「なんだ?嗅いだ事のない匂いが動いている。
微かだが、紙の中でうご・・・」
!!?
サソリが二体、紙から這い出てきた!!
「何!!?あぶねぇ!!ハイウェイスター!!」
ハイウェイスターのラッシュでサソリは蹴散らした!!
しかし!!
一緒に飛び出してきたのか、小瓶から液体が紙にかかったぞ!!
「何だこの液体は!?何かの化学薬品か!?
くっそ!!次から次へと!!」
噴上裕也は焦って紙を開けようとする!!
「ま、待て!中から鉄の匂いがする・・・!
お、落ち着け・・・奴の狙いは俺の恐怖心だ!
俺をビビらせたら奴の勝ちだ!」
しかし、そうこうしている内に紙は薬品で溶けていくぞ!
幸い外側の紙だけっぽいけど。
「鉄・・・?なんだ?機械か?」
噴上の恐怖のサインは顎に触れること。
今、まさに噴上は顎にふれようとしている!!
「チキショーーー!!開けるしかねぇぜ!!」
覚悟を決め、紙を開ける噴上!!
中には折りたたまれた仗助と康一の紙が確かに入っているようだ!
「うわあああああああああああああああああ!!!」
しかし、噴上が中の紙に触れた瞬間、いきなり感電したぞ!!?
「電流だぁ!!
電気をも紙の中に・・・!!この!!紙のなか!!
から臭っていた機械の匂いというの!は!!」
噴上が紙を手放すと、その紙は広がり、シュレッダーが中から顔を出した!!
ヤバイ!!康一と仗助の紙が中に吸い込まれていく!!
このままでは細切れにされてしまうぞ!!
噴上は片手で紙を引っ張りながら、空いた片手でスイッチを切ろうとするも、
全く止まる気配がない!!
そもそもどうやってこのシュレッダー動いてんだw
コンセントあるのか?w
ハイウェイスターでボコボコに殴るが、非力故に破壊までには至らない!!
「ふああああああああああああああああああああああ!!」
あかん!!これもう吸い込まれるやんけ!!
「仗助ぇえええええ!!康一ぃいいい!!!」
あ!顎にふれちまった!!
「ついに触ったな。噴上裕也」
「あわ!」
「顎に触って怖がって・・・かっこ悪いぜ、その姿」
「お前をビビらせるなんて、凄く簡単なんだよ!!噴上裕也!エニグマが紙に出来ない者なんて誰もいない!!誰だろうと簡単になぁ!!」
「ふ・・・簡単?だからこそいいんだぜ!!瞬間的に紙にしてくれるからこそ!!」
「!!」
「いいんだぜぇ!!」
なるほど、紙になりハイウェイスターをシュレッダーの中にもぐりこませ!
見事仗助と康一の紙も回収!!
形勢逆転なんじゃないかこれ!!
「俺の負けだ。マジでビビッたよ。
だが!!喜んで敗北するよ。ぺらっぺらの紙になったんで、シュレッダーの中に
手をつっこめられたからなぁ!!」
「何引っ張り出してんだ!!その紙を広げるなぁ!!」
そんないうこと聴くわけがない!
ハイウェイスターは紙を広げた!!
「ドラァ!!」
これは痛いwww
クレイジーダイヤモンドの一撃w
「俺は喜んで・・・紙に・・・なる・・・ぜ・・・」
噴上ーーーー!!
マジかっけぇ!!
広瀬康一!東方仗助復活!!
「噴上裕也・・・おめぇ・・・なんか・・・
ちょっぴりカッコイイんじゃぁねぇかよ!」
ちょっぴりどころではない気もw
「東方仗助・・・広瀬康一・・・」
迫ってくる仗助!!
「よるなぁ!!仗助ぇ!!この紙を見ろぉ!!や、やぶくぞ!!
この中には噴上裕也がい・・・!!?」
「ACT3!スリーフリーズ!!」
「お、重い!!?」
「えーっと・・・なんだっけなぁ。
お前に対して思い出すことが何かあったんだが・・・
あ、そうだ!思い出した。俺、お前をころすって言ったよな?
そうそう。確かに言ったぜ」
「あわわわわ・・・」
「俺、お前のようなタイプはぜってぇゆるさねぇって言ったよなぁ?
人質とってよぉ!!人の精神に脅しかけてくる野郎はよぉ!!」
「ちょ、ちょっと待ってくれ!
僕は他人が怖がるのを観察するのが好きなだけなんだ!
スタンドを身につけたばかりなんで、つい図に乗ってしまったんだ!
は、反省するよ!悪かったと思ってるんだよぉ!」
「おめぇを見ていて一つ気づいたことがある」
「え?」
「おまえよぉ、怖がるとき、片目つぶるクセがあるだろう?」
「おん?それクセだよなぁ?」
「あ、あわ・・・」
「だが・・・もっと怖い時は両目をつぶる・・・!!」
「うわあああああああああああああああああああああああ!!!!」
こわすぎるwww
「ドララララララララララララララララララララ!!!」
これはいてぇwww
「観察するのが好き?じゃぁしてろよなぁ。
黙って大人しく、観察だけをよぉ!」
なんか本になっちまったぞwww
エニグマの少年・宮本輝之輔は本になり再起不能!
仗助は中身を読んでないが、杜王町立図書館に寄付。
エニグマのタイトルを言えば持ってきてくれるようだw
貸し出しは禁止wこの本を読んでいるとたまに声が聞こえる気がするようだw
一行はタクシーで杜王町まで戻る。
仗助たちは着実に吉良吉影に近づいているのだろうか?
7月15日(木) 16時10分・・・
『助けなんて呼んでも無駄だよ。さっさと写真燃やそ!ねっ!』
露伴は何処かに電話をかけているようだ。
その頃、丁度康一が帰宅。
電話が鳴っている。
もしかして露伴は康一に電話をかけたのか。
7月15日(木) 16時30分・・・
吉良の動きにいち早く気づくためにも、承太郎は行方不明者のリストの周辺をしらみつぶしに探すようだ。
「人間はもって生まれた性からは逃れられない。必ず奴は動く」
吉良メッチャ爪伸びてるしな・・・
やるかもしれんぞ・・・
7月15日(木) 16時52分・・・
一方、早人は吉良をビデオ片手に尾行していた。
奴が父親ではない証拠を掴むために・・・
次回に続く!!
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