■弱虫ペダル
RIDE.419 再会
「偉大な先輩達の全力の走りを目の前に・・・坂道よ・・・明日がインハイ最終日だってわかってんのだろうか・・・^q^・・・」
■前回のレビュー
「ライトの光りと車輪の音・・・・!!
クハ・・・いつまで待たせるショ。東堂ようやく・・・
ん?何で坂道までいるショ」
背後から迫る車輪の音だけで東堂と認識するとか・・・流石永遠のライバルだな!
ハァ・・・
『オレたちの総北をたのむぜ坂道』
ハァ・・・ハァ・・・
『オレの走りは完全自己流・・・自己流で速かったら、それ
サイコーにカッコイイっショ!!』
ハァ・・・
坂道よwwwハァハァすんじゃねぇってのww
『やっぱオレは自転車でしか会話できねェ』
『突破するっきゃないショ』
坂道の脳裏を巻島との思い出が駆け巡っていく。
鼓動が高鳴り、呼吸が乱れる坂道。
心臓が破れそうです!
今ボクの目に映ってる光景はまぼろしじゃないですか?
本物ですか・・・?
ですよね。
そんな独特のフォームで登る方は
世界中探してもあなたしかいません!!
「巻島さん!!」
「クハ・・・!!」
「!!」
え
坂道の隣を走っていた東堂尽八が一気に加速した!
口元に笑みを浮かべながら!
速度を上げて東堂さんが前へ!!
「悪いがメガネくん!!ここから先は、オレとヤツとの勝負の登りだ。
先に行く!!」
「あ!あっ・・・はい・・・」
そうだ。
これはもともと巻島さんが東堂さんにデンワして・・・
「あ・・・」
ボクはたまたまそこに通りかかっただけ・・・そうだ。
これ以上おじゃまするわけにはいか・・・
しかし、坂道はグリップを強く握り締め・・・そして叫んだ。
「東堂さん!!」
坂道の思いは東堂に届くのか!?
「あのっ!おじゃっ・・・おじゃまだとは思いますが!
あの・・・お2人に・・・
お2人にこのままついていってもいいですか!!」
坂道がここまで自己主張することって滅多にないよな。
やっぱそれだけ巻島に対する気持ちが強いんだろうなぁ。
「これは2人の勝負だ」
それが尽八の答えか!?坂道どうする?
「だが・・・いいだろう。
歴史には常に証人が必要だ」
尽八いいヤツだよなぁ・・・。
ぱぁっと笑顔になる坂道!
「まばたきする時間はないぞメガネくん!!」
「はい!!」
一気に加速する東堂!
借り物の自転車とはいえ、乗り手が凄いとこうなるのか。
並んだ!!
東堂さんと巻島さん!!
速い!!
「巻ちゃん」
「クハ」
「巻ちゃん」
「クハ・・・!!」
おいおいwww
そうか、東堂さんも・・・
巻島さんに会うのは久しぶりなんだ。
二人は腕をそれぞれだし、走りながら腕組みをした。
「久しぶりだな巻ちゃん!!」
「アア・・・!!東堂・・・!!」
モホォ^q^・・・
腐女子歓喜ってやつかぁ!?
「どうして電話やメールの返事をよこさない?」
「クハ・・・!!無精ショ。
てか、何て書きゃいい?思いつかないショ。
”元気にやってます”か?
”会いたいです”か?
そりゃあキモチわるいショ」
「あきれる正論だな。
だが!!送った方の気持ちはどうなる巻ちゃん!!
きっと・・・あのメガネくんはあの性格だ。
おまえにメールや手紙の類をたくさん送りつけているのだろう!!
きっと・・・山のように!!」
「クハ・・・!!」
尽八の指摘はまさに図星のようだ。
「だからこうして会いにきてるショ!!」
加速する巻島!
美しいコーナリング!それについていく尽八!
「不満かァ!東堂ォ!!」
「いや!!大満足だよ巻ちゃん!!」
二人は実に楽しそうに登っていく。
若干巻島が先を行く形か。
2人の少し後方を坂道が追う!
尽八加速!!巻島の前に出た!!
「ショオ!!」
巻島は尽八の自転車の後輪にタイヤをぶつける!!
「巻ちゃん!!」
尽八リードのままコーナリング!!
山頂を目指せと心臓がポンプするよ!!
「巻ちゃん!!」
「東堂ォ!!」
この感覚だァ!!
尽八ィ!!
「いくぞ巻ちゃん!!」
「クハ!!尽八ィ!!」
小さな峠の小さな頂きまでのこりわずか。
ボクは言葉も声も出なかった。
2人の偉大な先輩の走りをボクはこの時、初めて目の前で見た。
さすがにイチャツキすぎだろww
互いの名前呼びすぎww
次回に続く!!
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