【ネタバレ】弱虫ペダル RIDE.412 新開悠人【漫画感想】




■弱虫ペダル
RIDE.412 新開悠人

「悠人も覚醒し、いよいよ勝負がわからなくなってきたな・・・

 

■前回のレビュー

御堂筋さんと今泉さんが並んだ。

のこり100mを切ってる!!

 

なのに、どうしちまったんだオレ。

危機的状況なのに。

 

葦木場さんから『エース』託されたのに。

ゴールゲートもすぐそこで、あと少しで決着ついちまうって時なのに。

 

悠人の表情はこんな状況にも関わらず笑顔だった。

 

どうしちまったんだオレ・・・クライマーなのに。

体中がヒリヒリして・・・

心臓が高鳴って・・・

 

オレすげぇ興奮してる!!

この感覚・・・・

 

すげぇ嬉しい

 

・・・・・

・・・

 

新開悠人の回想・・・

 

兄は偉大なスプリンターだった。

言われた事は何でも要領を得るタイプで、よくまわりの人にもほめられてた。

 

それは自転車に限らずのようだ。

悠人はそれを子供ながらに凄いなと感じていたようだ。

 

両親とたまに観にいくレースでは、いつも上位だった。

早くに自転車を始めた兄はメキメキと頭角を現し、オレが気付いたときには・・・

いつも表彰台の上にいて、輝いてた。

 

小学生の部で優勝の常連になっていた新開隼人。

その姿を、”凄い”、”カッコイイ”と尊敬の眼差しで見ていた悠人。

 

だからオレが自転車を始めるのに、そんなに時間はかからなかった。

 

そこから兄弟2人で走る日々が続いた。

 

やること全てが楽しくて

兄にほめられることが、ただ嬉しくて

毎日自転車に乗っていた。

 

『食う?』

『食う!!

 何か隼人からもらう補給食はうまく感じる』

 

『はは。味は同じだよ』

『上級生に勝つってどんなキモチ?』

 

『んー・・・そうだな』

 

隼人は結局は練習量がモノをいうのだと、それをカン違いしてはいけないと悠人に教えた。

 

そんなある夜・・・

 

『悠人とは3つ違いだから、この先中学に上がっても高校になっても、部活でやろうとしたら、同じ部活じゃできないな』

『え?オレが入学・・・卒業・・・あ!

 え、ヤだー!!』

 

『ヤだっつってもな』

『隼人と一緒がいい!!』

 

『ははは』

 

あまりにもしつこく言ったんで、先生にかけあってくれたらしい。

毎日日曜の練習だけならって条件で、まだ小学生だったオレは兄が通う秦野第一中の自転車部で走ることになった。

 

『こいつは悠人。オレの弟だ。

 こいつも自転車始めたんだ。才能ある』

『?

 (さいのう・・・初めて言われたぞ?

 何ださいのうって・・・何の才能だ?

 ま、いいか!!とにかくこれからもオレは隼人と一緒に走れる!フフフ!!)』

 

あの当時のオレはそれをすごく楽しみにしていた。

小学生で敵なしになっていた隼人が、中学生のカテゴリーでどれくらい凄い成績になるのか。

 

TVスター選手の活躍を心待ちにするかのように、それを間近で見れるよろこびと興奮で、眠れない夜が何度かあったほどだ。

 

何思い出してんだオレ。

 

「レース中だよ!しゃあ!!」

 

加速を始める悠人!

まだ射程圏内か!おいつけのか!?

 

・・・・

・・

 

けれど兄は、オレが想像するよりも、すごい勢いで遠くにいってしまった。

 

『!?

 (えっ、中学校の練習に参加・・・って、こんな大勢で走るのかよ!

 前のヤツらジャマ!これじゃ)』

 

隼人と一緒に走れないじゃないか!

 

『あのちょっと!』

『ああ、おまえはまだ小さいから、うしろ入ってていいぞ。

 うしろは風よけで楽だからな。遠慮するな、がんばってついてこいよ~』

 

『いや、じゃなくて!ここだと意味ないでしょ隼人と・・・』

『いや・・・新開はすごいよ。おまえの兄キな。

 入ってすぐの大会で1年生ながらに3位入賞!』

『だなー』

 

『オレたちでもすでにヤバイ』

『前行っていいすか!?』

 

『ああ?前?ムダだよ。新開はすごいから、ここから先は、別メニューだ』

 

エース軍団と別れる悠人たち。

 

えっ、うそ、あっちいっちゃう、まってオレも!

 

『オレも行きます!!』

『ムリムリあっちはハードコースだから』

 

『いつになったらオレ一緒に走れます!?』

『ハハハ!ムリだよ。もうあいつは中学レベルじゃない。

 ヘタな高校より速いレベルだから。本気の練習はおまえにゃムリだ』

 

!!

 

外野の連中はオレと兄との格差についてばかり楽しそうに話した。

レベルだと!?

 

『ざけんな・・・くそ!!

 レベルが違うって!?だったら、そのレベル上げてやるよ!

 レースてのに出りゃいいのか!?出てやるよ!!そんで優勝してやるよ!!』

 

そこから悠人の猛特訓は始まった!

 

『(結局は練習量だ!そこを勘違いするなって隼人は言ってた)』

 

オレは一人で練習を始めた。

隼人に近づくために。

 

毎日練習し、そして・・・

数回出たレースの8度目で優勝してやった!!

 

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『(しゃあ!!見たかよ外野連中!ハハハ!

 これで文句はねェだろ!!

 

 てか・・・レースで勝つって気持ちいいんだな。

 隼人もこんな気持ちだったのか。

 悪くないな。これでオレの悠人って名前が響き渡るって)』

 

けれど、そのレースの優勝を通して知ったのは

兄の偉大さだった。

 

『小学生の部、優勝はあの新開隼人選手の弟です!!』

『えっ』

 

『すげーな』

『隼人の弟だって』

『兄貴がすごいからなー』

『あいつの兄ちゃんもすごいんだ!新開隼人』

『知ってる!この大会で小学生の時にさ』

『あのレースだろ』

 

おい・・・

いや・・・

 

まってくれよ、勝ったのはオレだよ?

けっこう努力したんだぜ?

 

”悠人”だ・・・!!

 

『あ、キミインタビューいい?おめでとう!』

『あ、はいっ』

 

『このあとの中学のクラスお兄さん走るけど勝つと思う?』

『え!?』

 

『普段のお兄さんはどんな人?家では?』

『あっ・・・と兄?TVのリモコンとれとか言いますよ』

 

『好きなたべものは?』

『あ、オレの?』

 

『いやお兄さんの』

『えーとサラダ・・・食いますね』

 

結局オレがレースで初めて優勝したこの日、誰もオレの名前をよんでくれなかった。

 

『早く隼人くんみたいになれるといいね』

『そ、そすね』

 

何ニコニコしながら隼人のことしゃべってんだオレ・・・

 

その日からオレは何か兄と気まずくなり、あまり話さなくなった・・・

 

「るっしゃあああ!!!」

 

さらに加速する悠人!!

 

・・・・・

・・・

 

『どうしたんだ悠人。

 この間の優勝のこと、母さんにもっと楽しそうに話すかと思ってたのに。

 あまり嬉しそうじゃなかったな』

 

『・・・そう?べつに・・・?うれしかったけど?』

『そうか』

 

『あのさ、オレ中学の人たちと走る練習やっぱやめる』

『・・・・・そうか』

 

『ずっと隼人くんの弟だから』

『・・・そうか』

 

・・・・”くん”

 

『閉めてってドア』

『ああ。

 (悠人・・・隼人”くん”・・・か。

 いつまでも「弟」て立場じゃストレスなのかもな)』

 

全員言う

皆言う

隼人はすごい

隼人を見習え

隼人になれ

 

なれねぇよ!!

ふざけるな!!

オレは新開悠人だ!!

 

『このまま走ったらオレはずっと”隼人の弟”・・・だ。

 隼人くんがスプリンターならオレはクライマーになる

 

・・・・

・・・

 

よべ

よべよ!!

 

オレを悠人ってよべよ!!

 

『うお、あいつ小さいのに速ぇぇ』

『あいつ、あの顔みたことあるぞ!新開隼人の弟だよ!!』

 

『あの新開の!?』

 

『(ヒルクライム中学クラスを制覇してやる!

 そして高校上がったらインターハイてのに出て)

 証明してやる!!

 インターハイの山の最強の男と勝負して勝つ!!

 

オレが新開悠人だって証明してやる!!

オレは兄と同じ道は歩まない!!

 

・・・・

・・・

 

「(・・・って、おっかしいな。あの日決心したはずなんだけどな・・・)」

 

葦木場さんに託されたあの瞬間から

細胞のざわつきが止まんねーんだ!!

 

何だよこの胸のしめつけられる感覚。

懐かしい感覚。

 

このスピード

 

この興奮

 

この緊張感・・・

 

このインターハイ2日目ゴール前・・・

この状況で、おっかしいだろオレ

思い出してんのは・・・

 

『あのあずまやまで競争だ』

『うん!!』

 

昔、隼人とよくあそびでやったスプリントだ!!

 

『つよいよおまえは』

 

泣きながら

笑いながら

喜びながら

 

教えてもらったスプリントだ!!

 

さらに迫る悠人!!

御堂筋と今泉の背後につけた!!

 

「箱根の直線に昔、鬼が出てさ。

 実はそいつに・・・その鬼に弟がいたってウワサ知ってるかい?」

 

変貌する悠人の表情!!

完全に”鬼”覚醒!!!

 

次回に続く!!

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