巡界のクレイシアプレイ日記2です。
ケルンの洞窟から戻ると、緑の髪をした青年アネモスが綺麗な音色を奏でていた。
アルテア族の吟遊詩人・・・言霊を操る事の出来る唯一の種族。
言霊はいわば洗脳のような事が出来る力だが、万能ではないという。
まずは言霊が届く距離にいなければならないし、使用者の魔力と素質・・・
そして対象者にも効果を受けるだけの素質が無ければ効果はないという。
ここで悠真にすでに言霊がかけられていることが判明。
シンシアはルナール族であると同時に、アルテア族の血(遠い祖先の血)も流れている。
それ故に言霊が使えるのだが、彼女は悠真を召喚した際に、勇者として戦えるように言霊をかけたのだ。
それ故に剣の経験もなかった悠真が普通に魔物と戦えたというわけか。
そんな便利な言霊があるなら、別の誰かにかければいいと思うが、
先ほどアネモスが説明してくれた通り、言霊をかける素養がなければかからないのだ。
勇者は唯一無二の存在・・・つまり悠真しかかからないし、
裏を返せば、言霊がかかった悠真は紛れもない勇者だということ。
そんな折、村長から明日、城からの使者が迎えにくることが伝えられた。
その夜は緊張からか中々眠れない悠真。
部屋を出るとシンシアが両親に悠真と共に魔王討伐に旅立つ事を告げていた。
立ち聞きしてしまった悠真は気まずくなって外へ出る。
そこでアネモスの奏でる音色が聞こえてきた。
彼も眠れないのか。
悠真はアルテア族が他の種族から忌避(きひ)されていることについて聞いてみた。
それはもう散々だという。
この村でこそ歓迎されたが、他の地域ではやはり、まだ差別を受けているようだ。
そんなアルテアに、何かあれば力になると約束をする悠真。
その夜はそのまま眠りに戻った。
翌日・・・
相変わらず寝坊の悠真。
すでに使者が見えているという。
彼女は王国戦団ユピテル隊の部隊長を務めるラミーナ・トール。
二本の角と褐色の肌が特徴のヴァルク族だ。
魔法には弱いが、その分、力に秀で武術が得意だというヴァルク族。
これから向かう城の人間は大半がヴァルク族だという。
三人はクレイシア城をめざし旅立つ!
まずは西にある『そよ風の森』を抜ける事に。
森に入り、半ばに差し掛かった頃、悠真は休憩を所望。
これに呆れ果てるラミーナとシンシア。
どうやら悠真の体力は彼女たちの半分もなさそうだ。
そんな中、城からの伝書パトが伝令を伝えてきた。
この世界ではハトではなくパトらしい。
手紙の内容は、この近くで巨大な魔物の目撃がされたようだ。
そしてその話は本当だったとすぐに実感することになることとなる。
森の出口前に立ちふさがる魔物!
ラミーナは悠真の腕前を見ることに。
結果、魔物は倒したが、悠真の腕前は良くも悪くもない・・・及第点だという。
シンシアのかけた言霊は悠真の想いに反応し、どこまでも成長を続けるという。
悠真は前向きな性格なので、このまま成長できる・・・かもしれない。
動き出す魔王オルザント・・・やだ!イケメン!!
巫女ジーアは追い出された街に復讐するため、結界を壊し、魔物に襲わせる最低の女!!これから出会う事になりそうだ・・・
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