【ネタバレ】弱虫ペダル RIDE.411 夏の日【漫画感想】

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■弱虫ペダル
RIDE.411 夏の日

「御堂筋の過去・・・この頃はまだ可愛かったのだが・・・それにしても回想は負けフラグなのか・・・?

 

■前回のレビュー

「メッチャおったんや、その川のまわりに。

 あちこち光りよって、ファーって!ついたり消えたりして!

 ここ持ってきて見せよ思うて、捕まえたんやけど、こやってボク一人で」

 

病室の母の前で身振り手振りで説明する、少年・御堂筋翔。

 

「あれや・・・その、けど・・・えー・・・

 強くにぎりすぎて・・・

 つ・・・つぶれてしもうた」

 

ばつが悪そうに視線を逸らす翔の顔を両手で、そっと触れる母。

 

「あっ・・・あっ・・・」

「翔はホンマに上手に説明するなぁ。

 あんまり上手やから、母さんその場におるみたいに思えたよ」

 

照れる翔。

 

「身振り手振りで音まで交えて。

 そのホタルさんは残念やったけど、情景浮かんできたよ?

 翔のおかげで見えたよホタル」

 

そういって翔の頭を撫でる母。

 

ボクのおかげで・・・

 

物凄く照れる翔。

 

「い、いやアカン!ホンモノはもっとキレイなんや!

 連れてったるよボクが!

 懐中電灯もって・・・道もおぼえたで道案内して!

 危ないからボクが手、引いて・・・

 ユキちゃんのお母さん、もう今年はホタルの季節終わったいうとったから

 来年!!

 

ひっしに訴える翔をそっと抱き寄せる母。

 

「!」

「そやな。ありがとう翔。

 楽しみに・・・しとるよ」

 

 

その夏の記憶は鮮明に憶えとる。

 

消毒液のにおい・・・

少し冷やりとすずしい建物・・・

 

病院はボクにとってオアシスやった。

 

幸せな時間・・・

ふわってした気持ち・・・

 

色でたとえると

そう

 

黄色い色

 

・・・・・・

・・・

 

御堂筋少年は遠くはなれた自宅から病院まで自転車で通っていた。

すでに陽も落ちて暗がりの中、自転車を走らせる。

 

母に触れられた頬をさすり、母の事を思い返す翔。

 

『ホタルの上手なつかみ方いうのがあるんよ。

 こうやってな』

 

御堂筋少年は、その時のことを思い出し、笑みを浮かべる。

 

・・・・・

・・・

 

その頃病院では・・・

どうやら御堂筋の母の様態が思わしくないようだ。

激しく咳き込み、看護師さんに声をかけられる。

 

「御堂筋さん!」

 

「ゴホ!ゴホ!

 はー・・・はー・・・

 もう大丈夫や。ありがとう。

 時々咳がとまらなくなるんよね・・・・」

 

「夏休みに入って毎日来てますね。翔くん。

 けっこう遠くから自転車で来よるんでしょう?すごいですね。

 競技用の自転車なんでしょう、あれ。カッコイイですね。

 

 すっごい練習しとるんや・・・て言うてましたよ。

 自慢の息子さんですねー」

 

「・・・・・がんばり屋やから。あの子は昔から」

「そんな感じです!」

 

「無器用なとこ・・・あるけど、まっすぐなんよ。

 せやから本当は、私がついといてあげたいんやけど」

 

「・・・じゃ!がんばって御堂筋さん、もっと体強くしましょう!」

 

明るく振舞う若い看護師。

 

「きっと私がいないことで無理しとるとこあると思うんや・・・

 一生懸命やせがまんしよる・・・

 学校の授業参観のプリントも、もう持って来なくなった」

 

「一時退院できるか、先生と調整してみましょうか。

 今度、都合翔くんにもきいてみて!」

 

「そやな・・・本当はがんばっとる姿をすごく私に見せたいんやと思うんや・・・

 歯をくいしばっとる姿を。

 私、想像するんよ。

 

 あの子がこの先大きくなって、中学生になって、高校にも上がって・・・

 あのカッコイイ自転車に乗って、力いっぱい前に前にってがんばっとるとこ。

 すごいスピードで走って、まっすぐに走って・・・

 みんなを追いぬいて・・・一番になってるとこ。

 

 私、それ見たら涙止まらなくなるんやろうな・・・って」

 

「きっとやってくれますよ翔くんなら!

 楽しみにですね!そのためにも病気早く治さないとですね!」

 

「・・・・そやね。

 頑張るわ私・・・大丈夫や。

 そうやって私、翔の成長を想像してるだけで

 元気でてくるから」

 

彼女の言葉とは裏腹に・・・

その表情はやせ我慢に満ちていた・・・

 

そして季節は移り変わり・・・秋・・・

 

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母のいた302号室はガランとしていた。

 

秋空の下・・・翔はただ、病院の外から、302号室を眺めていた。

 

 

「また来とるよ、あの子。ホラ入り口の」

「あら・・・302号室のとこの」

 

病院の受付が翔の姿を見てヒソヒソ話。

 

「ああ、息子くん?」

「もう、ここにはおらんのにね」

 

「・・・」

 

母親についていた看護師も言葉なく翔を見てみぬふりをする。

 

 

・・・・・

・・・

 

見せたる約束したのに・・・ホタル来年。

今度レース見に来る言うてたのに・・・

何で窓から顔出さんのやろ。

 

ボク来とるのに迎えに来んのやろ。

 

「(今日はおらんのか・・・)」

 

「声かけて来る?」

「それも・・・あれやしな・・・ショックなんよきっと。

 大丈夫やよ。15分くらいたつと、いつも自転車乗って帰るから」

 

 

 

「・・・・まぁええか」

 

翔は自転車にまたがり、帰っていった。

 

何でやの。

何で病院の帰り道やのに、きもちよくないんやろ。

 

あたたかくてフワッとした気持ちにならんのやろ。

ようわからんなぁ・・・

けど

 

『何があっても、前進むんやで。

 あんなに小さかった子が・・・勝つんやなァ・・・』

 

『進む』よ?

ボクは前に

 

何があっても!!

 

笑顔で走る翔。

 

『ホタルの上手なつかみ方いうのがあるんやよ?

 こうやってな、つぶさんように、やさしくやさしくや。

 何でもそうやよ翔』

 

母は笑顔で両手でそっと捕まえる方法を教えてくれた。

 

・・・・・・

・・・

 

「大切なものはそっとつかむんやよ」

 

「京伏追い上げる!!」

「すげぇ執念!!」

「何だよあのフォーム!!」

 

勝利の玉

ころがる玉

今度は逃がさへんよ?

 

忘れとったわ・・・

つかむのは両手でや・・・

 

力いっぱい握る・・・

けど・・・

 

決して壊さんように”そっと”!!や!!

大切なものやから!!

 

走るよ?ボクは。

勝利のために!!

 

そしてついに先行していた総北今泉に追いついた!!

 

次回に続く!!

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